走馬灯かよ。

30代既婚子なし女が過去を振り返ったり日々思うことなど。

最近の苦行。

先月からパート保育士を始めた。

というか、4月からオープンする放課後等デイサービスで採用されているのだが、そこの系列保育園が人手が足りないということで急遽お手伝いに行っている。

 

人事の皆さまにわかっていただきたい。保育園で働きたくないから保育園への応募をしなかったんだということを。

 

どうせ保育園で働くならば、せめて自分が選んだところで頑張りたい。同時に募集があったのに、そちらを選ばなかった時点で察してほしい。いわゆる「保育観」というものが違うということに。(ちなみに私はこの「保育観」という言葉が苦手です)

 

断る勇気もなく、たった1ヵ月(しかも週2)耐えるだけだから…と自分に言い聞かせ、先月は心が折れそうな日々を送っていた。以前いた園に比べてはるかに人間関係は良い。でもやはり何かが合わなかった。たぶんそれこそが「保育観」。

 

私は人の名前と顔を覚えるのが病的なまでに苦手なので、「あなたはだあれ?」状態を(心の中で)繰り返していた。50名ほどの子どもに加えて20名ほどの職員も覚えなければいけない。2日目にして突然「〇〇先生に聞いて」と言われても、「〇〇先生」が誰かがわからない。そんな毎日で禿げるかと思った。しかも1ヵ月でいなくなる身だと思うと、ますますモチベーションが下がる。

 

やっと名前と顔を一致させ、仕事も覚え、慣れてきた矢先にお手伝い期間は終了した。そして今月からは4月開園に向けて、これまた系列の既存事業所で働いている。つまりまた新しく覚えなおさなければならない。人も仕事も。しかもこれ、また来月にはリセットされる。なんという苦行。

 

若い頃なら新鮮で楽しめたかもしれないが、35の女にはもうキツイんだよ。

人の悪意に負けた話。

昨年、半年だけパート勤務していたお店での話。

 

海外ブランドの子供服の店で、国際結婚夫婦(旦那さんヨーロッパ・奥さん日本)が代表を務めていた。旦那さんは日本語が喋れるっちゃ喋れるが、カタコトのためほぼ英語がメイン。そのせいか5人いるスタッフの内、2名は英語が喋れる人を揃えていた。私は英語が苦手(英語の授業中にどうぶつの森で遊んでいたドクズ)なので、旦那さんと喋る時はお互いにルー大柴のような会話を繰り広げていた。良い経験だった。

 

お店にいるのは私たち日本人スタッフだけなのに、レジやパソコンなどの店の設備は全て英語表記。旦那さんが来た時にわかりやすいようにとのことなんだが、彼が来るのは週に一回あるかないか。なぜ彼に合わせる必要があるのだと、スタッフ間でぶつくさ言っていたものだった。

更には旦那さんの日本人ディスリともとれる発言が気になることも。「日本人は黒ばっか着ておかしい」だの「足まで覆われたカバーオールの方が便利なのに日本人は嫌がるのが意味わかんない」だの「日本人はセールにならないと買わない」だの、控えめに言って「じゃあ国へ帰れ」と張り倒したくなるようなじわじわ発言をよく聞いた。そして商売の仕方も雑で、日本では長くやっていけないだろうなと感じた。

 

さて、そこで一緒に働いていたとある女性。

私と同い年のその彼女は国際結婚をし、幼い子を育てていた。

やはり彼女の旦那さんもヨーロッパ人で、休みの日は意味もなく旦那さんや子どもを連れて店にやってきた。僻みと捉えられるとは思うが、どう考えても「見せびらかし」のそれだった。

思えば普段の会話からも彼女への苦手意識を募らせていた私。きっとこの人は自分が主役でなければならないのだろうな、と感じられる場面に多く出くわした。誰かのアイディアがいつの間にか彼女発信になっていたことなどザラにあった。ただ彼女の凄いところは、まったく悪気がなく、本能でやっているところだった。つまり、余計にタチが悪い。でもね、こういうのって昔から思っているんだが、悪気がなくても悪意はあるんだよ。

 

そして子どもの年齢や国際結婚の境遇などが似ているからか、代表夫婦は彼女を特別扱いしていた。他のスタッフもざわついたぐらいなので私の気のせいではない。

いつからか彼女がシフトを作るようになり、幼子を抱える私が一番大変!と言わんばかりに自分にとって都合の良い感じにしていた。自分で作った都合の良いシフトのはずなのに、「暇そうなので空気読んで帰りますね~」と当たり前のように帰るし、F1が見たいからと勝手に出勤時間をずらしたこともあった。

トドメには、結婚式の準備が終わらないからと急に休んだり帰ったりを繰り返していた。

 

そうした行動に対し、代表夫婦は何も言わなかった。(気づいていなかったのかもしれない)

それどころか、彼女の結婚式当日にグループLINEで彼女へのお祝いメッセージと、結婚祝い(店の商品券1万円分)の贈り物までしていた。(ちなみに彼女が結婚したのは数年前で、あくまでも式だけを挙げたというだけ。つまりどちらかというと結婚して間もないのは私のほう)

彼女の穴埋めをしていた私たちスタッフには何の労いの言葉もなかった。彼女からも、代表夫婦からも。

 

今まで多くの子持ち主婦さんと仕事してきたが、ここまで「子ども理由でない都合欠」を堂々とする人は初めてで、この店 大丈夫かと心配になった。むしろ彼女は子ども理由で休んだりしたことがない。唯一、保育園から熱があると店に電話が掛かってきたとき、彼女はそもそも出勤などしていなかった。

 

どうしても土日の人員が足りない時、平日勤務の契約だった私ともう一人の主婦さんは土日も出勤せざるを得なかった。しかし彼女だけはこう言って拒否した。「土日は旦那が休みだから子ども見させないでゆっくりさせてあげたいしな~」。

いやいや、おまえら二人の子じゃないんか?

いま思い出しても彼女のこの発言は謎である。

 

そんな彼女と代表夫婦に嫌気がさして半年で仕事を辞めるに至ったのだが、一番つらかったのはこの人たちの「子持ちマウント」だった。陣痛の時間とか、妊娠中のあれこれとか、育児中のそれとか。知らんって。経験してないんだから。

 

以下はマウントではないが、ずっと心に(悪い意味で)残っている言葉たち。

代表の旦那さんと社員割引の話になったとき、「(同い年の彼女)は子どもいるからいいけど~…」と言われてモヤモヤした。

同い年の彼女に「ユキミさんは保育士さんだったから、プライベートでは子どもいらないのかと思ってた~!」と言われて殺意が芽生えた。

20代前半スタッフ(彼女と仲が良い)に「子ども産まないんですか?」と聞かれたので「そうですねー…」と言葉を濁すと「いやどっちだよ(笑)」と返されて若さゆえの愚かさに引いた。

書き残すのが億劫だからこれ以上はあえて列挙しないが、あの「悪気はないけど悪意はある」言葉の数々に、気が付くと夜中泣くことが増えていた。だから辞めた。

子どもが欲しい人間にとってはどんな些細な言葉でも地雷になる。彼らを反面教師にしようと改めて思った。

(そもそも職場っていろんな人がいるから子ども連れて行ったりプライベートな詮索しないって私は教わったんだけど…)

 

この職場が原因で、私は日本人女性と欧米人男性の国際結婚夫婦に偏見を持ってしまっている。もちろん世の中のすべてがこれと決めつけてはいけないのだが、密に関わった二組があんなんだったから、どうしても冷めた目で見てしまう。克服したい。

職探し。

昨年12月から無職の私。

夫はしばらくゆっくりしていていいよ~と言っているし、そもそも寒さに弱い私はこの時期は動く活力すらない。でも先日電気代の請求書を見て心臓が止まりそうになった。28,000円っておい。

 

重い腰を上げて職探しをしているんだけれども、今までは「ここで働きたい!」という直感で仕事を決めていたこともあり、どうもそのビビっとくるものがない現状に戸惑っている。仕事って…どうやって探すんだっけ…と、遠い目をしながら毎晩のように夫に語っている。

 

子どもが欲しいので将来的なことも考えてお金は大事だし。まあ子どもができる気配すらないのだけど…。

先日、条件面でいいかなと思ったところの面接に落ちた。パート面接に落ちるって結構なダメージっすね。面接めちゃくちゃ盛り上がって、店長さんから「まあご連絡するとは思うんですけどね、万が一お断りの場合はご連絡しないので」と言われたから受かると思っていた。なんでそんな期待させるようなこと言ったんだあいつ。

 

販売歴が長いから今回も販売を狙っているんだけど、どうやら「早番」というのがネックなようで。まあそりゃそうだよね、私が現役バリバリだった頃も早番固定の主婦さんは結構扱いにくかったわ。仕方ない。あと年齢的にも結婚のタイミング的にも、妊娠出産を危惧されているような。そりゃそうだ。

 

というわけで時間の希望は出さず、都合よく動けますスタンスで行くことにした。

とはいっても折り返し連絡がどこも遅い。別に応募したところは金曜の19時30分頃に「月曜必着で履歴書を送付してください」と連絡が来て、「え、バカなん?」と思ってしまった。

 

こういうことが続いており、なんだか私は社会から価値がないと思われているのだなと自信をなくしてしまっている。

 

今まで働いてきたところがどこも自分に合っていた。(もちろん不満はバリバリあるんだけども)

というか、自分が面接時に「この人のもとで働きたい!」と思える上司にあたらない限り、断ることにしていたからな。

どこの販売職も店長の対応が微妙だな…と感じていたところ、夫と一つの仮説にたどり着いた。

私がまだ20代の頃は、店長って昭和生まれの30代の人が多く、ある程度しっかりとした世代だった。が、今は平成生まれの店長がメインで、私より年下の可能性が高い(ちょうど私ぐらいからゆとり世代が始まる)から、どうも今までの常識とは違う常識が主流になっているのではないか、と。

まあ私も常識なんてもの持ち合わせていないから、人のことをとやかく言えないが。

でもさすがに戸惑うレスポンスが多いんだよなあ。かぐや姫かよ。

 

しかしそうも言っていられない。やるっきゃないのかー。だるい。

夫との出会い。

夫との出会いはとあるマッチングアプリ

カレーと同時進行していた相手こそが今の夫なんだが、メッセージの段階から誠実な感じがひしひしと伝わってきた。私が好きなアイドルの曲を聴いて感想を伝えてくれたり、私が見ているドラマをいちいち見てくれたり。大して話は面白くなかったが、それだけで好印象だった。

 

初めて会った時の印象は「緊張しい」。人とのコミュニケーションが苦手なんだろうなと瞬時に察せられるほどのキョドリ。しょっちゅう途切れる会話。しまいには会話の途中で指のささくれをいじりだす。普段の私ならばもう会う気にはならなかった。

しかし、不誠実カレーの直後だったこともあり、寧ろその姿を「緊張してるんだろうな」と穏やかな気持ちで受け止められることができた。ここで切っていたら私は一生独身コースっぽかったので、やっぱそういうデスティニー的なものってあるんだろうね。知らんけど。

 

余談だけれど、初めて会った時の店はちょうどその一週間前に他の男性とアポったところだった。デジャヴかと思った。

 

いつもは直接会うとどうしていいかわからずメッセージのやりとりが減っていくものなんだけど、夫は違った。自ら「このまま今まで通りメッセージは続けたい」と志願してくれたのだ。そこでも好印象。

 

次に会ったのは群馬県の洞窟。二回目からぶっ放している。(私の好みを考えて目的地を探してくれた。つまり私がぶっ飛んでいる)

この二回目は、実は日付をずらしてもらった。何を隠そうカレーと久々に会う約束がその前日にあり、まだカレーに若干の未練があった私はカレーを優先してしまった。結局は天使のお陰で完全に終わることができたけれど、もしあそこでカレーと会ってしまっていたら夫との二回目はなかったかもしれない。ますます天使、GJ。

 

迎えに来てくれた夫の車には、飲み物やら食べ物やらが完璧に用意されていて、ドアを開けた瞬間に「おもてなし!」と心の中で叫んだ。

長い道中で飽きないようにと、張り切ってプロレス雑誌など買っておいてもくれたんだが、私は「スポーツは嫌いだけれど、プロレスはなんとなく見ていられる。でもルールは知らないし詳しくもない。ただなんとなく他のスポーツよりは好きなだけ」と話していたのだが、夫のなかでは「彼女はプロレスが大好き」と変換されてしまっていたようで、なんだかぐいぐいプロレス談義をされた。(夫はプロレスが大好き)

というか車中で雑誌なんて読めない。酔う。

 

夫は車の運転が苦手で、今は私が指摘したので改善されているんだが、その当時はギリッギリに車間を詰めて止まる癖があった。さすがに直接会って二回目、しかも悪気はないし私のおもてなしに必死の夫に、そんなことを言えるはずもない。けれども私は乗り物全般が怖くて苦手。このまま死ぬんじゃないかとただ前を見つめていた。それなのに平然とよそ見する夫をぶん殴りそうになった。死の恐怖のあまり、道中だけで疲れてしまった。

 

洞窟でも会話は盛り上がらなかった。というか、夫が物を知らなすぎて盛り上げようがなかった。三途の川というものすら知らなかった。

近くに吊り橋がある!と何度も推されたので吊り橋も渡った。吊り橋効果でも狙うつもりなのか。そんなんしないでも車中で十分ドキドキしている。

 

とまあ盛り上がりは一切ないデートだったが、普段と違うこともあった。私自身が、いつものように猫をかぶって頑張ろうとは思っておらず、頑張らない状態で次があろうがなかろうが流れに身を任せようというスタンスだった。

だからなのか、他の男性とのアポのような気疲れはなく、ゆるーりと楽しめていた。相手に合わせることなく、食べたいものを食べ、見たいものを見る。面白いことには笑い、つまらないものには無表情。(最低)

 

特に何事もなかったのでこのままお別れかと思っていたが、最後の最後、自宅近くの駐車場で告白された。その時の私は「来るもの拒まず去るもの追わず」の精神だったので、それを受け入れた。なんかもう付き合ってみないとわからないし。

 

付き合い始めてからも夫からのメッセージ量は変わらなかった。誠実さも。

一番印象に残っていることがある。毎週末に夫が私の家に来るようになったのだが、ある時「毎週来ているんだし、せめて水道光熱費を払う」と私に言ってきたのだ。なんということでしょう。

その昔、初カレが私の家に入り浸り、半同棲状態になったことがある。ちょうど仕事を辞めてほぼ私の家で過ごしていたその男は、「生活費を半分出す」という発言すらしなかった。それどころか私のパソコンでゲームをしたいと言い、私が断ると「ケチ」と不機嫌になった。クズかよ。

だから、夫のこの申告がとても印象的で、好感度が爆上がりした。もちろん水道光熱費の件は断ったが、それでも「せめて半分出させて」と言い続けていた。

 

自慢じゃないが、夫は婚活女性ウケするタイプではない。

ひょろひょろと頼りなくて、初対面の相手に緊張して指いじりして、ビックリするぐらい日本語力がなく、会話の論点がよくズレる。英単語も読めなければ、「右折」を「左折」と言うほど言葉の間違いが多い。しかも何度訂正しても覚えない。家具の組み立てや配線のあれこれも苦手だ。(これに関しては私の周りにできる男性が多かったからそう感じるだけかもしれない)車の運転は下手だし。

更には38歳にして一度も実家から出たことがない。しかも母子家庭の末っ子長男。地雷臭しかしない。

 

それでも唯一いいところは、その誠実さなんだろうなと思う。

 

共通の趣味も話題もなければ価値観も全く違うので、どうしてずっと一緒にいられるのかわからないが、なんとか今もまだ隣にいる。運転は相変わらず下手だが。

夫と出会うまでのいろいろ。【街コン編】

マッチングアプリだけではどうにもならないのではと悟った私は、街コンにも参加することにした。

女性一人でも参加できます!が売りで、都内某所のバーが開催場所だったんだけども、なんか犯罪のにおいがプンプンとする雑居ビルだったのでひよって帰りそうになった。前を歩いていた二人組の女性も同じ気持ちだったのか、Uターンしようとしていたところ私とバッチリ目が合い、和やかに会話して三人で勇気を出して店内へ。

この二人、駅からずっと街コン仲間だろうなとなんとなく思っていたからビンゴだった。なんというか、婚活女性の服装って似通っているところありますよね。なんか。

 

受付で身分証を見せ、テーブルでプロフィールカードを書く。店内には女性しかいない。え、まさか女子会のパターン?と思っていたら、時間ギリギリに一気に男性が増え始める。確か、男女合わせて10人ぐらいだった。

二つのテーブルに分かれ、プロフィールカードをもとにトーク。その時に気づいた。みんなプロフィールうっす。全項目にきちんと書いていたの私だけだった。真面目か。

最初のテーブルで一緒になったのは、

♂チャラそうな消防士(しょっちゅうスマホ持って消える)

♂全体を仕切ろうとするコンビニ本社勤務の人(男性の中で最年長)

♂真面目で勤勉そうな研究職員

♀とても明るくフレンドリーなAさん

♀完全に冷めているBさん(女性の中で最年長)

女性だけは同じメンバーでテーブルに残り、男性が交替するシステムらしい。ちなみに最初の二人組の女性は別のテーブルだった。

私が同じテーブルになった女性たちはとても優しかった。私には。

薄々気づいてはいたんだ。あ、きついって。

なんというかこう…言い方は悪いが、(Bさんが後々ストレートに言葉にしてくれたので私だけの感想ではないのだということを保険として)「ハズレ」に近かった。

それをモロに態度に出していたAさんとBさんは、ほぼ私にしか話を振らない。男性からのトークも適当に流す。もうほぼ女子会。やばいって。大人なんだからせめて今だけは我慢してって。顔に出すなって。

そんなわけで謎の使命感に駆られた私、ひたすら場を盛り上げることに専念した。あの時の私はさしずめフットボールアワー後藤。

そのせいで「こいつならいける」と思われたようで、男性陣からの連絡ラッシュがすごかった。いらん。

 

地獄の20分間の後、メンバーチェンジ。はっきり言って最初のメンツの方が(まだ)盛り上がっていたので、後半の方々はほぼ覚えていない。唯一、「あ、これは…(察し)」な男性が一人いたが、どうやらその方はAさんをめちゃくちゃ気に入っていて、Aさんしか視界に入っていなかった。(後に「地獄だった」とAさんは語る)

最後にみんなで社交辞令的なLINE交換をする際、この人だけはメモ帳にメールアドレスと電話番号を書いたものをAさんに渡していた。Aさんの顔は引きつっていた。

 

なんやかんやで無事終わり、一人ずつパラパラと帰り始める。Bさんと私は飲み足りないからともう一軒行くことにした。と、その会話を聞きつけ最初のテーブルの男性3人がやってくる。ちなみに店に入るタイミングで消防士はいなくなっていた。(後のLINEで「男女比が悪くなるから」と言われ、意外と空気を読むのかと感心した)

 

食事もあったからか、街コン本番よりも盛り上がった。(街コンはコロナの観点からドリンクのみだった)

コンビニ本社勤務の男性と帰り道がずっと一緒だったんだが、そこで更に三軒目に誘われる。飲み足りなかった私は1時間だけならと話に乗った。その店で「一番いいと思ってたんだよね」と言われ、真夏だったのに鳥肌がたつ。ちなみにその店では1円単位の割り勘だった。(割り勘否定派ではないが、年齢のことなどもありちょっと引っかかった)

それから毎日のように次のお誘いの連絡が来るようになり、やんわり断り続けてフェードアウト出来たと思ったら突然またお誘いが来る…の繰り返しに。特に借りがあるわけでもないのですぐにブロックした。だるかった。

 

この街コンで何も収穫がなかったわけではない。後半メンバーの一人が出身地が一緒で実家も隣駅同士、唯一まともな受け答えをしてくれたという感じで、何度か会ってお付き合いすることになったのだ。が、付き合いだした途端に連絡が極端に減り、デートも月に2回ぐらいという頻度で、3か月待たずに別れた。釣りが趣味の男だったが、正に釣った魚に餌をやらないタイプだった。(別れて半年後ぐらいに連絡が来たけれど、もう放流済みだわと秒でスルーした)

 

あと、Bさんから合コンのお誘いがあったが、開催ギリギリになって突然「あっちが割り勘とか言い出した!いい年齢でいい仕事ついてるのにありえないから無理!」と中止の連絡が来た。そういえばBさんはコンビニ本社勤務の男性を一番嫌っていたが、もしかしたらあの段階から見抜いていたのかもしれない。すごいなBさん。

 

というわけで、街コンに参加したのはこの一度きりだが、ほぼ女子会という印象しか残っていない。

夫と出会うまでのいろいろ。【マッチングアプリ編】

2021年。33歳の私は焦っていた。一人で生きていく度胸もなく、出会う男性とは悉くうまくいかず、仕事に対するモチベーションもない。周囲は結婚・出産ラッシュ。高校の同級生なんて子ども6人いるしね!どういう世界線だよ。

 

当時の私は保育園で働いており、異性との出会いは皆無。(50代の男性保育士が一人だけいた)

昔、母に「保育士さんは警察官とか消防士さんと結婚することが多いらしいよ~」と適当な情報を吹き込まれたことがあるけれど、コロナ禍でそもそも大々的な消防見学なんて行わない。というか私は0歳児クラスの担任だし。突き指すんじゃねえかってぐらい勢いよく指さしされた絵本の乗り物を「しょうぼうしゃ」「パトロールカー」と言葉で伝えるぐらいしか接点はない。あの時の経験から、私は今もパトカーをパトロールカーと呼んでいる。

 

まずは出会いから!とマッチングアプリを始めてみるものの、メッセージの段階で心が折れる。だるい。かといってすぐに直接会う勇気も自信もない。

あまりにもだるくてメッセージが遅れがち(それでも一日一回ペース)になっていたら、ある男性から「老婆心ながらコミュニケーションは云々」と説教を喰らった。だるい。顔も名前も完全に忘れたが、なんか坊主だったことだけはぼんやりと。あの坊主は彼女ができたのだろうか。老婆心坊主。

 

さまざまなアプリを転々とし、さまざまなアポをこなし、

会話の節々に「そ、そ」を混ぜ込んでくる男性や

ドライブに行くっていうのに前日に大量に飲酒し二日酔い状態で来た男性や

趣味の写真を何百枚と持ってきて見せてくる男性や

「若い子とのほうが話が合う」という典型的なオッサントークを放つ男性や

なんかとにかく圧が強い男性など

とにかく濃い方々と出会った。

 

なかには交際に発展するような感じの方もいたが、

半年以上やり取りを続け、体の関係ももって普通に仲良くしていたのに「この歳になると付き合う人とは結婚を考えたいから、どうしても交際ってなると慎重になる」と突然ほざいてきたカレー店の経営者には開いた口が塞がらなかった。おまえの脳みそはスープカレーか。漏れろ。

 

ムカつきすぎて完全にやり取りが途絶えた後に男友達と一緒に店までカレー食べに行っちゃったもんね。身長168センチをコンプレックスに感じていたカレーのために、182センチの男友達と。

(そういえばカレーと出会った時から気になっていたんだけど、一つの店だけ運営しているのって「経営者」なのだろうか。「自営業」のニュアンスのほうが個人的には合っている気がする)

 

ちなみにこのカレー(彼)についてのエピソードはまだある。

途中から始めたフットサルチームの運営が忙しいからとほぼ会えなくなり、数か月ぶりに会える日にまさかの私のクラスの子どもが退勤直前に怪我をして病院に行くことになってしまった。もちろん子どものほうが大事なので夜まで残り、結局その日は会えなくなった。というか、その日の代替え案を二人でやりとりしている内に、カレーの方からフェードアウト。あの時は傷ついたが、今なら思う。私のクラスの子は、私をあのカレー沼から救い出してくれたんだなと。天使かよ。(怪我を防げなくてすみませんでした)

それにしても私はフットサルの男と相性が悪いようだ。まあその話はまた今度。

 

先日、久々にカレーのフェイスブックを見た。(フォローを外すのを忘れていた)

フットサルチームの参加者募集欄に「女性大歓迎」「女性の参加費は無料」という単語が何度も出てきており、その必死さに引いた。ますます我がクラスの天使に感謝。

 

マッチングアプリでさまざまな人と出会ったけれど、唯一深く残っているのはこのカレーのみ。

このカレーとメッセージを同時進行していたのが今の夫です。

(同時進行と言っても、カレーから「交際は…」発言された後に「ああ、付き合ってないんなら別にいいよね」とアプリを再開して出会ったので、時系列はややこしい)

はじめに。

最初なのでとりあえずプロフィールをそのまま載せます。

 

ギリ昭和うまれ、数多の転職歴。

顔もスタイルも中の下。

婚活アプリで出会った男性と結婚。

子どもは欲しいが授かるきっかけがそもそもない。

 

現在は扶養内パート勤務で、日々なんの目標も持たずに過ごしています。

友人と連絡をとることもなく、テレビとスマホばかりを見ているせいで両目1.5あった視力はガタ落ち。

 

別にキャリアもないので今さら仕事に対するモチベーションも上がらず、今年はとにかく妊活を優先したいから…を言い訳にして扶養内パートでダラダラと過ごしています。自分に甘い。とても甘い。

 

一人で過ごす時間が多いせいか、走馬灯のように過去にあった嫌なことばかりを思い出しては悶々とする日々。いっそのことそれらをネタにして気持ちの整理をしようと、こちらを始めることにしました。完全なる自己満足です。