走馬灯かよ。

30代既婚子なし女が過去を振り返ったり日々思うことなど。

夫と出会うまでのいろいろ。【マッチングアプリ編】

2021年。33歳の私は焦っていた。一人で生きていく度胸もなく、出会う男性とは悉くうまくいかず、仕事に対するモチベーションもない。周囲は結婚・出産ラッシュ。高校の同級生なんて子ども6人いるしね!どういう世界線だよ。

 

当時の私は保育園で働いており、異性との出会いは皆無。(50代の男性保育士が一人だけいた)

昔、母に「保育士さんは警察官とか消防士さんと結婚することが多いらしいよ~」と適当な情報を吹き込まれたことがあるけれど、コロナ禍でそもそも大々的な消防見学なんて行わない。というか私は0歳児クラスの担任だし。突き指すんじゃねえかってぐらい勢いよく指さしされた絵本の乗り物を「しょうぼうしゃ」「パトロールカー」と言葉で伝えるぐらいしか接点はない。あの時の経験から、私は今もパトカーをパトロールカーと呼んでいる。

 

まずは出会いから!とマッチングアプリを始めてみるものの、メッセージの段階で心が折れる。だるい。かといってすぐに直接会う勇気も自信もない。

あまりにもだるくてメッセージが遅れがち(それでも一日一回ペース)になっていたら、ある男性から「老婆心ながらコミュニケーションは云々」と説教を喰らった。だるい。顔も名前も完全に忘れたが、なんか坊主だったことだけはぼんやりと。あの坊主は彼女ができたのだろうか。老婆心坊主。

 

さまざまなアプリを転々とし、さまざまなアポをこなし、

会話の節々に「そ、そ」を混ぜ込んでくる男性や

ドライブに行くっていうのに前日に大量に飲酒し二日酔い状態で来た男性や

趣味の写真を何百枚と持ってきて見せてくる男性や

「若い子とのほうが話が合う」という典型的なオッサントークを放つ男性や

なんかとにかく圧が強い男性など

とにかく濃い方々と出会った。

 

なかには交際に発展するような感じの方もいたが、

半年以上やり取りを続け、体の関係ももって普通に仲良くしていたのに「この歳になると付き合う人とは結婚を考えたいから、どうしても交際ってなると慎重になる」と突然ほざいてきたカレー店の経営者には開いた口が塞がらなかった。おまえの脳みそはスープカレーか。漏れろ。

 

ムカつきすぎて完全にやり取りが途絶えた後に男友達と一緒に店までカレー食べに行っちゃったもんね。身長168センチをコンプレックスに感じていたカレーのために、182センチの男友達と。

(そういえばカレーと出会った時から気になっていたんだけど、一つの店だけ運営しているのって「経営者」なのだろうか。「自営業」のニュアンスのほうが個人的には合っている気がする)

 

ちなみにこのカレー(彼)についてのエピソードはまだある。

途中から始めたフットサルチームの運営が忙しいからとほぼ会えなくなり、数か月ぶりに会える日にまさかの私のクラスの子どもが退勤直前に怪我をして病院に行くことになってしまった。もちろん子どものほうが大事なので夜まで残り、結局その日は会えなくなった。というか、その日の代替え案を二人でやりとりしている内に、カレーの方からフェードアウト。あの時は傷ついたが、今なら思う。私のクラスの子は、私をあのカレー沼から救い出してくれたんだなと。天使かよ。(怪我を防げなくてすみませんでした)

それにしても私はフットサルの男と相性が悪いようだ。まあその話はまた今度。

 

先日、久々にカレーのフェイスブックを見た。(フォローを外すのを忘れていた)

フットサルチームの参加者募集欄に「女性大歓迎」「女性の参加費は無料」という単語が何度も出てきており、その必死さに引いた。ますます我がクラスの天使に感謝。

 

マッチングアプリでさまざまな人と出会ったけれど、唯一深く残っているのはこのカレーのみ。

このカレーとメッセージを同時進行していたのが今の夫です。

(同時進行と言っても、カレーから「交際は…」発言された後に「ああ、付き合ってないんなら別にいいよね」とアプリを再開して出会ったので、時系列はややこしい)